ジュニアスポーツ・トレーニング考(出羽俊明)

スポーツ初心者の子どもたちのトレーニング指導について考えます~出羽俊明

ジュニア時代の基礎体力と「食歴」~出羽俊明

スポーツにはスタミナが欠かせません。
言い換えると瞬発力や持久力のエネルギー源となるグリコーゲンが必要なわけで、グリコーゲンの材料となる炭水化物の中でも、ご飯がすぐれています。

ただ、グリコーゲン合成源としてみるならご飯もパンもイモ類なども大差がないが、ご飯はトレーニング中の血糖値を低下させにくく、空腹感がありません。

このため、夕食で食べても過食しにくく、肥満を招きにくいという点でも有利なのです。

肥満ということでいえば、夕食のとり方に左右されます。

寝る前にとった脂肪は体に残るということです。

次に日本人がなぜ長生きかということに話を移すと、日本人は子供の時代からよい「食歴」を持っていることがあげられます。

その根源がご飯です。

アメリカ人は中高年になっても、パンにバターを付けてという食生活に象徴されるように、脂肪をとりすぎます。

これに対して日本人は、基礎代謝が落ちる中年になると、ご飯と魚と野菜を食べるというように、脂肪の少ない食事に自然に切り替えていきます。

こうしたことがなぜ出来るかというと、子供の時から、脂肪の多い食事から少ない食事まで、「食歴」が広いことが大きいのです。

ご飯はいろいろなおかずに合うので、ご飯を中心に食べるとワイドに食べられます。

これに対し、アメリカ人は食歴が貧困です。

一生健康でありたい、とはだれもが思うことで、健康でスポーツを楽しみ、強くなりたいと願っています。

その基礎がジュニア時代の基礎体力づくりにあることをしっかり認識して、トレーニングと食事、睡眠のバランスを考えた体力づくりを指導して欲しいです。


出羽俊明